「キレる高齢者」に自分が「キレないメンタリティー」を備える~高齢者を「キレさせない」コミュニケーション方法。
過去に「キレる老人」というワードが流行りました。
そんなことでなぜ切れる?
我慢がたらないよ~
そんな声もありました。
しかしこの「キレる」という感情表現には理由があるからです。
高齢者の「キレる」のはなぜ?
これを知ることで介護する側のメンタリティーを養えます。
目次
- ○ キレる原因
- ・脳のメカニズム
- ・サイン
- ○ 高齢者との良好な関係を築くには
- ・感情面
- ・コミュニケーションの取り方
- ○ 親がキレる
- ・感情コントロールが困難な場合
- ・物理的に困難な場合
- ○ まとめ
- ・私たちの支援
キレる原因
脳のメカニズム
高齢者がキレやすくなる原因は脳科学で解明されています。
脳内の感情をコントロールする部分「前頭前野」は老化によって還暦頃から収縮を始めます。
これにより前頭前野の機能低下を招き感情の抑制に支障がでてキレる言動が増えているのです。
サイン
怒りは感情、何かを訴えているのです。
わがままと見られやすいですが、何かを訴えたい守りたいなどの感情があり背景となる理由が隠れています。
その何かを他者が気づいてくれないためイライラが怒りになっているのです。
高齢者との良好な関係を築くには
感情面
・病気と思う
→感情でコミュニケーションを取ろうとすると、高齢者の怒りや言動に対してこちらもイラっときます。
誰もが高齢になれば仕方ないと割り切り感情は距離を置き接することです。
コミュニケーションの取り方
・否定しない
→その人の価値観やプライドを傷つけないように、敬意を示しながら接する。
・ゆっくり話す
→聴力や理解力など機能低下など考えられます。
・言葉責めはNG
→なぜ?どうして?絶対?
強いワードは責められていると思い反発したり怒りに変わります。
・相手が怒っている時に、言い返さない。
→アンガーマネジメントが大切です。
怒りのピークは6秒、その後ゆっくりと丁寧にお話をする。
親がキレる
他人であれば感情に距離を置いてコミュニケーションが取れるでしょう。
しかし自分の親となると感情のコントロールは困難になります。
そこに「愛」があるからこそつい言い返した、つい感情的になったなど声は多いです。
メカニズムやコミュニケーション方法を理解しているつもりでも親となればですね。
感情コントロールが困難な場合
・家族と一緒に
→自分一人で抱え込まず家族全員で状況を共有し家族でコミュニケーションを取るようにしましょう。
・プロと一緒に
→ケアマネージャーや地域包括支援センターなどの関係機関に相談し、介護サービスを介して
コミュニケーションを取るのも一つの方法です。介護は子供だけ家族だけではなく、
サービスや関係機関と一緒にするものです。
物理的に困難な場合
本人とは物理的に距離を置きましょう。
放っておくことではなく、他者の後方支援なりするのです。
親と直接コミュニケーションを取る人、間接的に関わりサポートする人など親の介護は各々で役割分担することも良好な関係を築けるポイントです。
一定期間距離を取って感情コントロールができるようになれば再び直接コミュニケーションが取れる状態になったりお互いに変化がみられ良好な関係になるケースもあります。
まとめ
キレるには理由があり原因があります。
高齢者(親)の気持ちになり理解してあげることが良好なコミュニケーションが取れる方法です。
私たちの支援
家族介護のポイントや悩み相談に対応しています。
家族(配偶者や子供)のメンタリティーや実際の介護の後方支援をしています。
(介護個別相談・個人講座・介護講演会)