認知症の親(家族)を持つ人へ。認知症を理解しましょう!・・ほんまにできる?
これからもっともっと認知症は増えるでしょう。
それだけ認知症は日常化していると感じます。
認知症の親(家族)を持つ人へ、今回は支援事例と家族介護の自論とアドバイスを解説します。
始めに、タイトルの問いかけについての回答
私は、認知症は理解できません!!
目次
認知症を理解しましょう
「認知症」といっても、軽度~重度まで症状も様々あり、どの症状が出るとは一概には言えません。
介護の初期段階でいう認知症は、まだら認知症が多く、ここで悩まれる家族は多いです。
この軽度な時(初期段階)の対応で家族介護の行く末が予想できます。
この時期だからこそ重要なんです。
ほとんどの人は、親が認知症かも?と思った時には既に進行している段階です。支援者の立場で見解すれば、もっと早く相談してきてくれれば家族さんの大変さは軽減できたのに~と思うことはしばしばあります。
家族さんの立場としては、親は正常である、もの忘れ程度であるという想いも影響していると思います。
<ポイントは早めの対応>
最近もの忘れが多くなった、へんてこりんなことを言うなど、「何か変」と感じた時に対応(関係機関へ相談/受診など)した家族さんは、家族介護も負担も少なくできています。
・ほっとかない
・プロに相談する
これが認知症の初期対応であり、介護負担が少なくなる秘訣です。
要するに、認知症を理解するよりも『認知症の対応』を理解しましょう!!
これが家族介護を楽にする秘訣です。
支援事例
<事例>
施設入所を考えている家族さん、まだ親が完全にボケてないうちに施設見学させて本人の好きなとこに将来は入居させたい意向。
相談から施設見学まで、始めはことなく進み本人も同意して見学にいった。初めなので具体的な話はなく見学のみであった。次回から具体的なことも含めて見学をすることになり、次回の見学日も決めた。
数日後、クライアントから親が調子悪いから次回の見学はキャンセルしといて~と言われたようで、家族さんは親の言ったことを素直に聞き入れ私に相談する前に紹介業者にキャンセルの電話をしました。
(私のアドバイス)
家族さんに、このままでは施設入所は困難になります!本人の意向は日に日に変わる、意向があってないもの。ほんまに施設入居希望であれば、家族がいいと思う施設を見つけてください、施設見学は継続的にやってください、どうしても本人が拒否するなら家族さんだけで見学してください。と言いました。
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家族さんは抵抗はあり、私のアドバイスに顔をしかめたり納得いかないような表情でした。しかし家族さんは在宅介護の負担や不安もあり再度検討された結果、私のアドバイスに同意され家族主導で本人抜きで施設見学をされました。
そして・・いいと思う施設がみつかり親に承認をとらずに契約し入居日も決めました。
本人には入居まで何も知らされず施設に入居しました。当初は帰宅願望有、施設スタッフは対応に大変だったようですが、1週間もすれば当たり前になり何もなかったように施設生活に馴染んだとのことです。
施設に入れたからといってほったらかしでなく、定期的に面会し今では家族関係も良好でお互いがいい環境でいい距離感で生活しているようです。
<解説>
本人の意向ばかりだったら、決まっていないでしょう。
仮に決まっていても、希望の条件や家族にとっていい施設ではなかったでしょう。親子関係も悪く施設に任せっきりで疎遠になっていたかもしれません。
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認知症の人の施設入所は難しいです。本人の気に入る所という家族の気持ちはわかりますが、認知症なので本人の気持ちプラス家族さんがどうしたいかがキーになり、家族が施設に入居させたいかさせたくないかで決まります。いつまでも本人の気持ちを頼りにすると、認知症は進行しますし対応に困難を要します。
この事例を読み、どう思うかは個人の自由です。
ただ、理想ばかりではうまくいかないこともあります。
親の介護、何を優先するか、何を大切にするかは個人の価値観であり自由です。
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認知症の対応(自論)
認知症の人の対応は、私も今でも困ることがあります。
全てを受け入れていたら大変ですし疲れます、聞いていたらイラっとする時もあります。
認知症の人には、常識や理屈は通用しない。
本人の気持ちは配慮するな
介護は家族、家族介護がうまくいけば本人は安楽。
<認知症の症状>
日によって、気分によってころころいうことが変わる
都合が悪くなると何かと言い訳をする
ああいえばこういう
これに対し・・
正常と思わないで病人と思いなさい。
大人と思わないで子供と思いなさい。
マインド⇒認知症の人は、言うことがころころ変わるからこそ誘導しやすい。
認知症の人は、自分で判断ができない状態になっていることがあります。なので認知症の親であれば、本人(親)の意向よりも家族の意向を主導で行動するべきです。要は家族主導で親を希望のレールに乗せてあげることも家族の役目であり家族しかできないことです。家族が引いたレール(家族の意向)にうまく載せれば本人は意外と拒否なくうまくいくものです。
【認知症の全てを理解しなくてもいいです】
解説⇒家族は認知症を理解するのではなく、柔軟に対応できるような感性とマインドをもちましょう。
ほんまに介護に困っている、介護に困りたくない人はぜひご相談ください。私は行政でもなく公的ではありません、だからこそ言いにくいこと、中立な立場でないアドバイスができます。
介護の相談担当者「ケアマネジャー」
要介護になれば、介護の相談はケアマネジャーが窓口になります。ケアマネジャーが付き介護全般の相談を担います。そもそもこのケアマネジャーが良くないといけません。
介護保険サービス利用にはケアマネジャーを選ぶことがスタートです。
いいケアマネジャーを選択しなければいい介護サービスいい介護はできませんよ。
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いいケアマネジャーの選び方
ケアマネジャーの使い方
ケアマネジャーとは何をしてくれるのか?
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